バンコクの夜

ポジティブ雄(お)の

梶村俊明です。

前回のつづき

マサル達が4泊5日の寝台列車で旅をしている間
俺は、バンコク市内と近郊の観光をして
APで知合った野原さんと仲良くなって
野原さんにバンコクの遊びを色々教えて貰った

野原さんはもう2年位タイに住んでいて
タイ人に日本語を教えて生活をしていた
中々の変わり者で日本人とはつるんでなく
一匹オオカミ的な存在やった

俺は
人見知りもないしコミュニケーション能力も高いから
野原さんにめっちゃ気に入られてずっと一緒やった

マサル達が帰ってきて
旅の話を聞いたが
マサルは楽しそうやったが連れは余り楽しそうでなく
疲労困憊していた

旅行の間、俺はバンコクマスターになった話をしたら
マサルが体を乗り出してきて
GOGOBARに連れて行ってとなり
夜の街に繰り出した

マサルは絵に描いたような真面目な遺跡好きの少年で
もう一つの顔であるバンコクの夜を全く知らなかった

GOGOBARは
アメリカの映画に出てくるような
ポールダンスを踊るような舞台のある店で
女の子が多い店では100人位居てて
みんなスッポンポンで踊っていた

俺も初めて見た時の
ゴーゴーバーの衝撃は半端なかったが
童貞のマサルには、刺激が強過ぎたみたいで
店に入った当初、女の子たちを見ても無表情やったが
やる気スイッチがオンになり
マサルは狂った!
最初の無表情は店の光景が圧巻過ぎて
脳回路が付いてきていなかったみたい

初めて会って2年後位に
APに友達と訪れた時
マサルが共有の洗面台で髭を剃っていた


「マサル~」

マサル
「師匠」

という関係になり
2歳年上の
マサルは俺たちのお供をした

バンコクからカイロ行きのオープンチケット買い

エジプトへの連想ゲームを始めた
「砂漠⇒熱い⇒夏服」
「Tシャツ⇒冬服要らない」等で
夏服にジージャンだけを持ってエジプトに飛んだ

ガイドブック等を読んでいれば
砂漠は朝夜と昼の寒暖の差が非常に激しく
昼間は夏でも朝夜は革ジャン等の防寒が必要と分かる
情報を入れてない旅だったので
現地で寒い思いをしたし
ヨットによるナイル川クルーズの時には
体調を崩し意識がフラフラになった

カイロ空港到着時に
アフリカに向かうトランジットで
カイロに半日滞在する日本人と逢い
一緒にピラミッドを見に行く事にした

空港の荷物レーンの所(通常現地人が入ってこれない所)で
スーツ姿に身分証明書を首からぶら下げて
「私は政府公認の観光案内人」だと言う人物が
俺たちに「どこに行くのか」と聞いてきた
現地人が入ってこれない空港の中での事なので
なんの疑いもなくそいつの事を信じて
「ピラミッドを見たい」と伝えた

次回につづく

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